能勢の学校博物館と学びの丘 1年生 昆虫博士と授業
5月10日(火)貝塚市自然遊学館の学芸員である天満和久さんをお迎えして授業をおこないました。対象は1年生。全国的にみても、学校内に博物館があるところは大変珍しいと思います。
実は、この天満さんたちが中心となり能勢在住の大工さんや塗装屋さんのご協力で、能勢の学校博物館が作られました。旧大阪府野外活動センター、旧小学校中学校の理科室等にあったたくさんの標本などを新しい学校に持ち込んで学校博物館が誕生しました。長い年月をかけて、この標本を作製し、大切に扱ってきてくださった方々のご苦労があって、今、ここに貴重な能勢の生き物の標本が展示されているのです。大阪自然史博物館の方々のご尽力で身近な能勢の自然を学校内で学べることを知っておいてほしいと思います。
また、毎年1年生が入学したら、能勢の自然を学ぶ「ネイチャーブック」を配布します。能勢で見つけた草や木の花、昆虫類、魚類、は虫類、両生類、鳥、動物、いきものの写真と短いコメント解説が書いてある冊子です。この冊子作成の背景には能勢町で自然教育に力を入れて活動されてきた故田和好先生、前田満先生、奥畑司先生、天満さん等ののご協力がありました。能勢町教育委員会から発行されています。開校以来7年目になりますが、すべての児童生徒が、この冊子を手に取って、能勢の自然を学ぶことができます。
前置きはさておき、天満さんと一緒に3時間目は学校博物館で能勢の生き物の話を聞きました。GW中に事前に三好副校長も一緒に下見をしていただいたときに発見したトンボの幼虫を観察用として学校にいただきました。そのヤゴが全然動かない・・・「これはどうしてかな?」というクイズから授業が展開していきました。1年生ならではの答えがいっぱい出てきました。
続いて4時間目は、学びの丘の芝生広場での野外昆虫採集をおこないました。いろんな生き物を見つけ、観察用のケースに入れて学習しました。学校そのものがネイチャーミュージアムになっていますので、子どもたちも夢中です。バッタ、アリジゴク、チョウ・・・いろいろ見つけることができました。
これからも能勢に生息するいきもの、動物や植物とふれあって、自然を満喫して、豊かな心と感性を磨いていってほしいです。
天満さんは、今年も能勢の自然を学ぶための専属講師としていろんな学年に関わっていただきます。
4年生の三草山での学習にもお世話になる予定です。
児童生徒のみなさんは、日頃から動物や植物の不思議についていろんな疑問を持っているかと思います。天満さんが来られるときに、どんどん質問してくださいね。きっと、満足できる回答がうかがえると思います。
5/31、6/14にも来られる予定です。
更新日:2022年05月31日 07:03:20