4年生 能勢の自然の豊かさ 総合的な学習

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●5月31日(火)4時間目、学校博物館で4年生45名を対象に「能勢の自然の豊かさ」を学ぶ授業がありました。講師は、貝塚市立自然遊学館職員の天満和久さんです。4年生は今年、総合的な学習で5つのことにチャレンジしていきます。「山登り」「リサイクルアート」「川遊び」「秘密基地づくり」「作って売る」。今回の授業は、1番目の「山登り」事前学習として、実行委員のメンバーが司会進行、あいさつを進める形で授業が始まりました。

天満さんから能勢の自然のお話を聞きました。

●能勢は三大都市のど真ん中 交通の要所 豊かでふところの深いまち
大学生の時に能勢に来た。「ここ、本当に、大阪?」「雑木林ではクヌギやコナラの木が生えている」「昆虫の天国やん。」「都会の田舎?」「田舎の都会?」とかいろいろと思っていたけど、最近、大発見した。「能勢は三大都市のど真ん中にある。」「神戸・大阪・京都の中心にある。交通の要所。街道を通じて栄えたんだ。だから、江戸時代には銀寄栗を買ってくれる人たちが多くいた。売る場所が近くにあるから、能勢は昔から豊かだったんだ。」

●三草山にいるゼフィルス
三草山に生息するヒロオビミドリシジミチョウは、とても珍しいゼフィルス(森の宝石)の仲間です。小型でオスは黄色みを帯びた鈍い金緑色。分布は、本州の西南部に限られており、能勢の三草山が東の端らしく、西は中国地方の丘陵地から低山地の限られた所にしか生息していません。四国にも九州にもいません。ブナ科のナラガシワを食草にしています。ナラガシワが生えていないところには、このチョウを見ることはできません。6月14日は、4年生と一緒に三草山に登る予定をしています。この珍しいチョウに出会えるか?とても楽しみですね。

●大阪でみられるチョウの9割は能勢町で確認できる チョウの天国 能勢
大阪でみられるチョウの種類が約100種類。そのうち能勢町では約90種類のチョウを見ることができ、三草山でも約60~70種類確認することができます。チョウの愛好家にとって、能勢町は楽園のような存在です。

●学校が1つになった 能勢地域全部のよさを 全員が知れるメリット
能勢の小中学校が8校あったときは、それぞれの地域のことを詳しく学習していた。でも、校区を越えた内容を知る人は少なったと思う。学校が1つになったことのメリットは、いろんな地域から子どもたちが集まってきているので、能勢の地域のことを全部知ることができる。紹介すると・・・・。
・妙見山のブナ林(大阪府指定天然記念物)
・台場クヌギ(炭焼きのために切った台状のクヌギ)
・奈良時代からの古墳が能勢には200基近くある。
・大阪にはほとんどいない珍しい鳥「アカチョウビン」が天王にいる。
・アカハライモリもレッドリスト(絶滅危惧種)に上がっているが、能勢には普通にいる。
・アオバヅクやフクロウは、どこにでも普通にいる。
以上、全部は紹介できませんが、能勢の自然の魅力をお話してくださいました。

●7年生の1名が 天満さんを表敬訪問? 出逢いを次のステップへ 
昼休み、天満さんが学校に来ているとの情報をキャッチして、昨年「森プロジェクト」でお世話になった7年生1名が校長室で休憩中の天満さんに会いに来てくれました。彼は、昨年、天満さんの授業で大活躍していました。生徒のお父さんが大の昆虫好きで、虫を探しの旅行をしていることなど、短時間でしたが大変会話が弾んでいました。こういうつながりが本当に大事ですね。

●自分が興味を持った内容を9年間つなぐ 義務教育学校の最大のメリット
1年生から9年生までの義務教育の期間の中で、毎年、継続して教えていただいている講師先生との豊かなつながりは大変貴重です。児童生徒一人ひとりの興味関心に寄り添いながら、将来の「夢・希望・生き方」につながる出逢いを育んでいきたいと考えています。

先日は、1年生の学びの丘で。今後は4年生と三草山で。次は、どんな出会いがあるか、たのしみです。

なお、天満さんは、学校博物館の標本箱や標本そのもの修理もして下さっています。
今度は、どんな能勢の素敵な話が聞けるか?
今から、わくわくしています。

更新日:2022年06月04日 13:52:04