平和登校日  いのちと平和の尊さ 戦争の悲惨さ を学ぶ

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●明日の8月6日は77年前、原子爆弾が広島に落とされた日です。8月9日は長崎に。
1945年から77年目の夏を迎えました。今、ロシアとウクライナの戦争は終息の兆しが見えず、核の脅威が迫る報道が連日おこなわれています。2022年。これまでと違う世界の情勢となってきています。

●本日、能勢ささゆり学園では平和登校日をおこないました。1973年に最初に行われて今年で49年目を迎えます。新型コロナウイルス感染症対策を行いながら、体育館での全体集合開催を取り止め、前期課程と後期課程の登校時間をずらし、各教室で分散して開催しました。

●前期課程の内容を紹介します。
1、平和登校日のねらい(校長)
2、6年生によるスライド劇「おりづるの旅~さだこの祈りをのせて」
3、おりづるの歌
4、お手紙や平和へのメッセージを書く。
5、折り鶴 制作

●前期課程は、校長室から各教室へライブ配信。テロップを用いて、平和登校日のねらい、49回目の平和登校日、広島・長崎・沖縄への修学旅行を続けている理由、戦争の悲惨さ、平和・いのちの尊さ、今自分にできることについて伝えました。

●その後、6年生のスライド劇を動画で見ました。佐々木禎子さんは2歳で被爆し、12歳の時に白血病を発病して入院。薬包紙で折り鶴をおりながら体調の回復を願い闘病生活を続けられましたが、帰らぬ人となりました。禎子の死後、同級生たちが禎子の死を無駄にしないようにと、全国から募金を集めて折り鶴をモチーフとした「原爆の子の像」が建設されました。これらの動きが世界にも広がりをみせました。
「いのちや平和の尊さを知ること」「平和を築いていくために歩みをとめないこと」等、平和な世の中を築いていくためには、一人ひとりが平和を願う気持ちを集めて、人と人がつながり、相手の気持ちを理解して、これまでの行動を変えていくことが大切です。多様性を認めながら……。

●各教室では、春から平和を願って歌ってきた「おりづる」の曲を教室で歌いました。大きな体育館で、久しぶりに全校生全員で歌えることを目標に練習してきましたが、しかたありません。小さな教室であっても仲間とともに、心を込めて、平和を願って歌う姿勢がよかったです。廊下中に平和を願う歌声が響いていました。

●後期課程の内容をお知らせします。
1、9年生ナガサキ修学旅行の報告
2、教職員のエイサー
3、平和への道 IN NOSE
4、人権標語 作成

●後期課程は9年生が長崎修学旅行で学んだことを8年生7年生に伝えてくれました。原爆資料館、永井隆博士の住んでいた如己堂、被爆者今道忍さんから聞いた平和講話、能勢ささゆり学園の平和宣言、浦上天主堂など、プレゼンテーションにまとめ、声を録音して報告してくれました。
「戦争を二度と繰り返さないこと」「戦争反対の意思を持つこと」「平和について小さなことでもいいから何か行動すること」等、生徒たちの言葉がとても印象的で頼もしく感じました。

●教職員のエイサー。沖縄のお盆の踊り。夏休みに入り有志教職員で練習を行ってきました。
沖縄の思いを体で感じ、沖縄の歴史・文化・平和を生徒と共に考えてほしいという気持ちを込めて踊りました。動画で伝えました。先生たちの思いが生徒たちに伝わったでしょうか?

●その後、「平和への道 IN NOSE」という中学生対象自主制作教材で学習しました。
1970年のナイキ基地建設計画、1973年からの平和登校日、その後広島・長崎・沖縄修学旅行と続けてきた歴史、能勢町役場の職員が地域の方々と共に創り上げてきた「人権と平和の集い」が今もずっと続けられていることなど、「なぜ、能勢町が人権と平和を大切にしている町なのか」を考えることができました。そして、能勢の地域の方々が平和を大切にしてきたからこそ、今の能勢の自然や環境が残されていることを知りました。

●ロシアウクライナの戦争等、世界情勢が穏やかでない状況の中で、「戦争の悲惨さ」「平和の尊さ」「いのちの大切さ」「今、自分に何ができるか?」を真剣に考え、仲間と共有でき、大きな収穫となりました。

●どんな小さなことでもいいから、平和な世の中を築いていくために、今、自分にできることを考え、行動できるささゆりの学園生であってほしいと願っています。


更新日:2022年08月05日 20:19:13